中長期ビジョン2027

「中期ビジョン2024」 の振り返り

主に北米市場における体制構築による成長に加え、円安効果も寄与し、売上高及び経常利益は大きく成長。国内におけるモータコンプレッサは拡販の成果として、目標シェアを達成。
一方で、最終年度は北米におけるレンタル会社各社の在庫調整や原材料価格の高騰の影響を受け、前中期経営計画の目標に対して、未達に終わる。

連結売上高(百万円)

2022年3月期から2025年3月期までの売上高推移と計画の比較グラフ。CAGR(年平均成長率)14.4%で右肩上がりに成長しており、2025年3月期の最終実績は54,827百万円に達しています。

連結経常利益(百万円)

2022年3月期から2025年3月期までの連結経常利益の推移グラフ。当初計画を上回るペースで推移しており、CAGR(年平均成長率)19.3%という高い伸び率で、2025年3月期の実績は6,888百万円に達しています。

戦略・取組の評価
  • 北米市場において代理店との協力体制を構築・強化
    成長に大きく貢献 → ○
  • 国内におけるモータコンプレッサの拡販
    市場シェアは目標とする15%まで拡大 → ○
事業環境
  • 主力のエンジンコンプレッサは、国内シェアトップを維持しつつも、市場の縮小による影響を徐々に受ける
  • 原材料価格が高騰
  • 円安による大きな業績の後押し

総論

  • 成長領域における事業基盤を固めることには一定程度成功
  • 戦略の方向性に問題は無いが、主要製品の長期的な市場縮小の懸念があるなかにおいては、更に改革の必要性あり

「中期ビジョン2027」 の方針

長期的な成長を維持するためには、売上の拡大だけでなく、さらなる収益力の強化が急務
海外建設機械ルート(特に北米)、国内産業機械ルートを将来のコア成長領域と捉え、組織体制を含めた改革を断行し、28/3期以降の成長に向けた体制を整備
国内建設機械ルートは強いポジションを活かしながら成長領域に投資するための原資として活用

AIRMANの成長ロードマップ。2028年3月期までの連結売上高・経常利益の成長計画と、2031年3月期に連結売上高700億円を目指す長期ビジョン「AIRMAN VISION 2030」に向けた、国内および海外での事業戦略を可視化した図解。

成長戦略

北米市場における成長

販売代理店との連携を強化し、北米市場における大手広域レンタル会社との取引を拡大

北米市場における新中期経営計画の成長戦略ロードマップ。2024年度以前の市場停滞から、2025年4月の状況改善を経て、2027年度に向けた北米大手広域レンタル会社との取引拡大や生産能力増強のステップを示しています。

その他海外市場における成長

主要な成長ドライバーとしては北米となるが、将来的な成長を見据えてオセアニア市場やアジア市場での存在感も高める

オセアニア市場

AIRMANの製品ラインナップ。左側に「TSUBAME AIR」エンジンコンプレッサ3台、右側にE-BOSS Hybrid(バッテリストレージ付きエンジン発電機)の製品画像

第2ブランドの展開によるエンジンコンプレッサの拡販

第2ブランドの展開により、急拡大している建機レンタル会社へのエンジンコンプレッサの拡販を加速

E-BOSS Hybrid 活用して市場を開拓

北米での差別化要因となっているE-BOSS Hybrid(バッテリストレージ付きエンジン発電機)による展開をオセアニア地域でも展開

アジア市場

エンジンコンプレッサ 6%程度の市場成長率 当社シェア25%~30%程度
エンジン発電機 5%程度の市場成長率 当社シェア3%未満
エンジン発電機に関しては価格競争が厳しく、現状では安価な中国製品が席巻

一方、高品質なものを求める層は3割程度存在すると認識
顧客の深掘りにより市場シェアを高めるとともに、
販売が増加傾向にあるフィリピンでの拡販を狙い、市場での存在感を高める

国内産業機械向けの展開強化

モータコンプレッサを中心に、エンドユーザーとの関係性を直接的に構築可能な産業機械向けの市場への展開を強化
顧客管理の徹底と、メンテナンス需要の大きい中型機以上の拡販を通じて、事業の収益力を高める

AIRMANの国内産業機械における販売・サービス体制図。商社や販売代理店を経由した製品販売の流れと、完全子会社(ASC)およびサービス工場によるメンテナンス体制の連携を示しています。

工場などに設置する国内産業機械ルートでは、製品納品時に点検を実施するため使用環境や使用状況を把握しやすい

モータコンプレッサをきっかけとして産業機械ルートから入り、部品・メンテナンス収益やモータコンプレッサ以外の需要等も獲得し、収益拡大と利益率の向上に繋げる。

実施する施策

人員拡充による
きめ細かい営業

産業機械ルートからの
製品販売の拡充

メンテナンス事業の強化

顧客管理を徹底しメンテナンス事業の
収益力を高める

その他施策

国内建設機械ルートに関しては成長戦略の実現のための原資として活用
また、将来の成長に向けた新製品の開発は継続

国内建設機械ルート

  • エンジンコンプレッサの市場は縮小傾向にあるものの、既に製造メーカーは少なく競争は限定的
  • 原材料高の懸念はあるが、適切に価格転嫁を図り、将来の成長に向けた各投資の原資として活用
  • 高所作業車は、新製品の開発、異業種への展開を行い、売上増加を目指す

屋外・建設現場等で使用されるAIRMANブランドの製品ラインナップ。左からエンジンコンプレッサ、中央にエンジン発電機、右側に高所作業車。

新製品展開

  • 環境対応需要を捉えるための新製品や、当社技術を活かした新製品の開発等、長期的な収益拡大に向けた研究開発を継続

脱炭素社会の実現に向けた次世代製品群。左上にバイオ燃料発電機、右上に水素専焼エンジンコンプレッサ、下段に実証試験機とそのエンジン部分のクローズアップ画像。

全セグメント計画

  • 今中計は国内建設機械ルートの成熟・縮小を織り込みながら、国内産業機械ルート、海外建設機械ルートにおける成長基盤を築く期間として計画
  • 事業ポートフォリオの再構築を行いつつ、売上高の増加とともに利益額の増加を目指す

連結売上高(百万円)

2025年3月期から2028年3月期までの売上高推移と計画の棒グラフ。CAGR(年平均成長率)3.2%で堅実な成長を見込んでおり、最終年度の2028年3月期には60,200(百万円)の売上を計画しています。

連結営業利益(百万円)

2025年3月期から2028年3月期までの経常利益推移と計画の棒グラフ。CAGR(年平均成長率)4.7%の成長を見込んでおり、最終年度の2028年3月期には7,950(百万円)の経常利益を計画しています。

セグメント別売上構成

2025年3月期の売上構成比を示す円グラフ。総売上高54,353百万円に対し、海外建設機械が44%、国内建設機械が37%、国内産業機械が19%を占めています。

海外地域別売上構成

2025年3月期の海外売上高(24,248百万円)の地域別構成比。北米が45%と最大で、次いでアジア25%、中近東12%となっており、主要な海外市場の内訳を円グラフで示しています。

各セグメント計画

国内建設機械ルートに関しては市場の成熟・縮小を見込むも、国内産業機械ルート、海外建設機械ルートでの成長を目指すため、各セグメントにおける計画値を設定
計画値を達成することにより、事業ポートフォリオの再構築を図る

国内建設
機械ルート(百万円)

国内建設機械ルートの売上高推移と計画の棒グラフ。2025年3月期の23,773百万円から着実に増加し、最終年度の2028年3月期には29,912百万円の売上を計画しています。

国内産業
機械ルート(百万円)

国内産業機械ルートの売上高推移と計画の棒グラフ。2025年3月期の10,225百万円から着実に増加し、最終年度の2028年3月期には11,765百万円の売上を計画しています。

海外建設
機械ルート(百万円)

海外建設機械ルートの売上高推移と計画の棒グラフ。2025年3月期の20,354百万円から、最終年度の2028年3月期には18,523百万円となる計画を示しています。

AIRMANは、株式会社AIRMANの登録商標です。